イマージョンってなに?究極の幼児英語教育法?

英語イマージョンって英語の耳を育てるの?英語の脳を育てるの?

イマージョン教育とは、外国語(ここでは英語に絞ってご紹介します)を学ぶ子どもを、英語だけが飛び交う環境にイマージョン(浸す)ことで、英語学習効果を高めようとする手法の事で、カナダ モントリオールの小学校でフランス語教育をこのイマージョン方式で実施して高い成果を出したことから、イマージョン法が有名になったと言われています。

専門的には「第 2 言語の学習者が第 2 言語を媒介に(教科を)教えられること」と定義されているようですが、英語イマージョンを一言で説明すると、算数、社会、理科などの普通科目を英語を使って学ぶことで、英語の習得効果を一気に高めていく、というものになります。「英語を学ぶ」というよりもむしろ、「英語で学ぶ」教育方法ということですね。

 

日本にあるほとんどのインターナショナルスクールでは、英語(他の言語が第一言語のスクールもありますが、ここでは英語の例で説明します)が学校教育での第一言語となっていて、英語を使って算数や社会や理科などの一般教科全てが教えられます。英語を全くしゃベレない子供も、初期の集中コースで基礎を学ぶことで、飛躍的に学習効果が高まり、まさにネイティブの言語能力を持った大人に成長していきます。

トータルイマージョンって何?

なお、イマージョン教育はスタートする時期とイマージョン(浸す)時間の量によって、種類分けがされ、英語イマージョンの効果を論ずる際、必ずこの種類別の効果が論ぜられています。

開始時期による分類

 1 早期イマージョン(幼稚園時期から開始) 

 2 中期イマージョン(小学校2年生に開始)

 3 後期イマージョン(11歳以降から開始)

シャワーの度合いによる分類

 ・トータルイマージョン(全部イマージョン)

   すべての教育が英語で行われる

 ・パーシャルイマージョン(部分イマージョン)

   50%以上の教育が英語で行われる

英語イマージョン教育の効果

イマージョンの効果は、前述の開始時期やシャワーの度合いによる分類毎に異なる効果が明らかになっています。

・英語力

早期イマージョンを実施すると2年程度の期間で、同年代のネイティブの子供と同程度の英語運用能力(発音も)身に付けることができます。中期、後期と時期が後ろずれるにしたがい、全体的な言語運用能力は少しずつ劣っていくとの研究結果が出ています。また、トータルイマージョンとパーシャルイマージョンでも、英語運用能力はトータルイマージョンに分配が上がっているようです。しかし、後期やパーシャルイマージョンが劣っている英語運用能力のデメリットを無力化するほどの効果が後期イマージョン・パーシャルイマージョンにはあることも明らかになっています。

・分析能力、読解力、論理思考

後期イマージョンを受けた子供は早期イマージョンを受けた子供より、分析力、読解力、論理思考などの言語適正においては、早期イマージョンよりはるかに優れた結果を出していることが研究によりわかっています。また、部分イマージョンと全部イマージョンを比較した検証でも、部分イマージョンの子供の方が、算数の文章問題や英語の読解テストにおいて高い点を出していることが明らかになっており、第二言語(この場合は英語)の習得過程で高い言語能力が養われていることが明らかになっています。

この2つの視点をまとめると、 早期イマージョン、トータルイマージョンは、英語をネイティブとして話せる子供に育てることができる。一方、後期、パーシャルイマージョンは、英語能力が極めて高い(ネイティブほどではないが、TOEIC980点は普通にとれる)、論理思考ができる子供に育てることができる、ということがわかります。

こう書くと、早期イマージョン、トータルイマージョンは劣っていると聞こえてしまいますが、日本に住む日本人の家庭で育つ子供は、完全なトータルイマージョン環境にすることは不可能であるため、結果としてトータルイマージョンのつもりでも家族親戚との会話や友達との会話からも多くを学ぶこの時期の子供は、トータルイマージョンの効果と部分イマージョンの効果両方を得ている可能性が高いと考えられ、当然、その優劣は杓子定規にならないと考えられます。

また、早期イマージョンの時期を逸していたり、トータルイマージョンの環境を作り出せないご家庭でも、全く悲観することはなく、後期イマージョン、部分イマージョンの環境を用意することで、早期イマージョンに勝るとも劣らない高い効果が得ることができるという発見は非常に心強いものといえます。

やはり、英語イマージョンは、究極の英語教育方法の一つと言えるようです。