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バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること

バイリンガル教育を考える親にオススメ本 No1

バイリンガル教育についてのわかりやすく書かれている本として、当サイトが最もオススメするをご紹介します。

「バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること」  中島和子 著

 

当サイトをご覧いただいている方にはお子さんの英語教育を真剣にお考えになってらっしゃる親御さんだと思います。多くの方は日本に住んで日本語の環境の中でどうやって子供をバイリンガルに育てるかについてお悩みのことかと存じますが、今日ご紹介する本は、バイリンガル教育という子供の一生に関わる需要な投資について、目の前の、今だけの視点ではなく、子供の一生につながる長期的視点でお考えいただく一助になるかと思い、少しばかり紹介させていただきます。

「バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること」  中島和子 著

本著書は、日本の言語学者中島和子氏が書いた本で、バイリンガル教育親御さんや教師向けに書かれたものです。中島氏は国際基督教大学(ICU)を経てトロント大学で言語学博士を取得された日本のバイリンガル教育の権威で、言語学者や脳医学者といった研究の専門家でないものの、親や教師というバイリンガル教育にされされている子供と直接向き合っているいわば一般の方(準プロ?)の方に、バイリンガル教育の種類や環境差、開始年齢差、イマージョンの量の差などによって、子供の語学力、言語思考力にどのような影響があるか、非常にわかりやすく説明されています。

他の多くのバイリンガル関連の研究書と違う点は、中島氏が日本で育った日本人が書いた著書であるという点で、海外子女、日系人子女について、他研究書と比べて非常にわかりやく、また多数の事例と共にまとめられています。

詳しくは、実際にこの本を手にとってお読みいただきたいと思いますが、私の印象に残ったのが、特に日本で子供を育てる場合、カナダの教育のイマージョン方式のバイリンガル教育を取り入れることを薦めてある点です。イマ-ジョン教育は実際に日本でも取り入れている幼稚園があり、過去に当サイトでも多数紹介してきましたが、やはりイマージョン教育の効果は非常に期待できるもののようですね。

また、バイリンガル教育の弊害として、ダブルリミティッド」(2つの言語どちらも中途半端で、かつ思考の柱となる言語が不在となることから、思考力の発達に問題のあるケース)についても記載があり、良いことばかり書かれた著書でない点も、同書の信頼性に貢献していると思われます。ちなみに、社会生活が始まっている6−9歳の子供(ダブルリミティッドになる危険性がある開始年齢)に、2つの言語を同じ量でシャワーさせることは、日本で生活している限りにおいては不可能なので、この点は、知識として知っておきたいものの、ほとんどの人には心配する必要がないと思われます。

いずれにせよ、普段、英会話スクールや英語教材、新しいDVDや歌など情報収集に励んでいらっしゃると思いますが、たまには広い視野、長期的視点でお子さんの英語教育について思いを巡らせてみるのはいかがでしょうか。