スーパーグローバルスクールも英会話スクールとタッグを組む?
政府が大学に国際化への対応を求めているのにともない、全国の中堅大学を中心に、語学学校と連携する動きが広がっています。
順天堂大学は、2015年度から神田外国語大学(佐野学園)の外国人講師を2人受け入れます。神戸学院大学は、2015年度に設置するグローバル・コミュニケーション学部のカリキュラム作りをECCと協力しながら進めています。
すでにベルリッツ・ジャパンは、慶応義塾大学の湘南藤沢キャンパスの一部の学部で講義を受託しています。
背景には、政府が大学に国際化への対応を求めていること、そして、事実として、国際化を加速しないと生き残れないという意識から国際系の学部を新設する大学が急増しています。
でも、自前の教職員のみでは対応が難しい大学が多く、そこへ実績がありノウハウを持つ語学学校が支援ビジネスを広げる好機となっているのです。
スーパーグローバル大学とは
昨年度、文部科学省は、大学の国際競争力を高めるために重点的な財政支援する「スーパーグローバル大学」に、国公私立大37校を選びました。
(104校が応募し、
文科省の有識者会議が審査。審査では各校の教育・研究力、教員の占める外国人比率の向上策、外国語による授業数増の構想などを点数化。)
2023年度までの10年間に、なんと1大学当たり最大約4億2千万円の補助金を毎年支給します。
(海外から優秀な教員を獲得して世界大学ランキング100位以内を目指す「トップ型」に東京大や京都大などの13校で、年約4億2千万円を。大学教育の国際化のモデルを示す「グローバル化けん引型」に24校には年約1億7千万円を補助。)
ちなみに、スーパーグローバル大学に選ばれた37大学はこちらでした。
<トップ型>
北海道大、東北大、筑波大、東京大、東京医科歯科大、東京工業大、名古屋大、京都大、大阪大、広島大、九州大、慶応義塾大、早稲田大
<グローバル化けん引型>
千葉大、東京外国語大、東京芸術大、長岡技術科学大、金沢大、豊橋技術科学大、京都工芸繊維大、奈良先端科学技術大学院大、岡山大、熊本大、国際教養大、会津大、国際基督大、芝浦工業大、上智大、東洋大、法政大、明治大、立教大、創価大、国際大、立命館大、関西学院大、立命館アジア太平洋大
37大学を合わせると学生は55万人、教職員は8万人にもなります。
「この大きな規模で徹底した国際化が進めば大きなインパクトを持つ」と下村文科相も記者会見で期待を込めて述べていましたが、それ以上の大学が後に続いているのです。
今日の新聞記事にもありましたが、
国公立大2次試験の前期日程が25日、全国で始まりましたが、経済や社会のグローバル化を背景に、国際感覚を磨くカリキュラムや留学制度を重視して大学を選ぶ受験生が実際に増えているそうです。
「国境を越えて働きたい」
「海外のビジネスマンと渡り合える経営者になりたい」
子ども達の国際化への関心の高まりとともに、日本の大学の国際化を促し、グローバル人材の育成を急ぐ大学側も迅速に態勢を整えるために知恵を絞っているのです。