英語と日本語の周波数
フランスの音声医学専門の医師アルフレッド・トマティス氏が発表した「言語のパスバンド」というものをご存知ですか?
トマティス氏が、様々な民族が話す言葉を分析した結果、「言語として優先的によりよく使われる音の周波数がある」ことがわかり、この周波数帯を「言語のパスバンド」と名付けたそうです。
トマティス氏の研究によれば、日本語は125〜1500ヘルツで、英語が2000〜12000ヘルツだそうで、残念ながら全く違う周波数で会話しており、私たちは英語を「聞き取りにくい」と感じるわけです。
人間の耳が聞き取れる周波数は、下は16ヘルツから〜上は1万6000ヘルツぐらいと言われています。
(例えば100ヘルツというのは、1秒間に100回振動することを表し、その振動が音として耳に伝わり、聴覚神経を通って脳へ入り、何の音なのかを理解します。)
でも実は、この広範囲な音を言語として認識できるのは新生児で、2歳頃からパスバンドは固定され始め、その時点で不要とされる周波数の聞き取りに関連した神経細胞は死滅していき、10〜11歳ぐらいまでに基本的な聴覚が出来上がってしまうのだと。それ以降、自分のパスバンド外の音は聞こえても、言語音としてはなかなか認識されない、つまりは雑音と同じになってしまうとのこと。
はあ〜調べれば調べるほど、悲しい結果。大人になった私たちは、訓練することで克服するしかなさそうです。だって、聞き取れない音は発音できないですよねぇ。
気を取り直しましてー。
バイリンガルキッズは子供の英会話に視点を向けてのお話。となると、逆にこんな未来ある研究結果はないと思いませんか?
子供と遊んでいる最中、子供が子供同士で遊んでいるところ、などなど、何気ない日常の中、ラジオをつける感覚でネイティブ英語のCDを流してみるだけでも、英語の耳(聴覚)を鍛えることにつながるのです。
一日1時間が無理なら15分、でもいいのではないでしょうか?なぜなら、ここで重要なのは、毎日繰り返し聞くことですから!
これを日課にすることで、我が子が将来、英語教育を少しでもスムーズに開始できる要因の一つとなるのではないかと思うと、親としては嬉しい話ですね。